熱風加熱ヒータ

4M/6M型 

8H型 

10S~23S型 

10H, 15H型 

18H, 29H型 

SAH型は密着花巻コイル採用で超コンパクトで800℃の熱風を発生します。
SAHD型はHDコイル(PAT.P)採用のスーパーヒータであり、1000℃が可能で同サイズのSAH型比4倍のパワー(電力)です。 

SAHD-8シリーズ

熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ/fintech フィンテック

金属ケースφ10.5 170w~1400w

基本設計からコスト,性能,扱いやすさの最適点を追求して誕生した小型熱風ヒーター

SAHD220v-1.4kw このサイズで1.4kw! しかも1000℃が可能。耐圧力0.8MPa,更に超低コスト

熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ簡略図面/fintech フィンテック
熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ簡略図面/fintech フィンテック

超高密度のHD発熱体。外径φ6mm で高耐風圧設計。高圧損として通過流体に強い乱流を起こすことで高い熱伝達効率を得ている。

熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ簡略図面/fintech フィンテック

Rc1/8又はG1/8メネジを備えるので、上図の様な安価な市販の針ノズルや各種の標準的アタッチメントが便利に使える。

主な用途

各種予熱,加熱加工,ロー付け,溶接,切断,蒸発,乾燥などに超低コストで対応できます。電気,機械,自動車,半導体工業をはじめ、あらゆる工場,実験室,研究室などでご使用いただけます。

熱風ヒータシリーズ中での位置

最も需要の多い200w~1kw程度を最適条件でカバーするべく開発した新機種です。従来品よりもスリムで超高温対応,高出力です。ヒーターを構成する発熱体や絶縁管,石英管がスリムになることで高い耐衝撃性が生まれます。過酷な海外運送による振動衝撃にも余裕で耐えます。ロボットに取り付けての運用などでも強い耐力を発揮します。最多需要帯を担当させるべく、量産対応,高信頼性を熟慮した設計になっています。

ヒーターの主な仕様
定格電圧,電力 220v-1400w (200v-1160w)
220v-700w (200v-579w)
110v-700w (100v-579w) 24v-170w
エアー耐圧 0.8 MPa
エアー温度 ~1100 ℃(常用1000℃)
エアー流量 10~70 L/min.

注意点

SAHD-8型熱風ヒータは比較的圧損の大きな熱風ヒータです。40L/minでご使用になる場合には約0.3MPaの圧力損失を見込む必要があります。そのため通常はエアーコンプレッサー( 工場の配管エアー) を使用します。このヒーターを高温で使われる場合には、その温度に対応した温度センサ(熱電対)を選定してください→下の資料熱風を直接大気中に放出させる場合は熱風ヒータに内蔵させている熱風温度センサーは外気の逆流の影響を受けて正しい数値を示さない事が多々あります。

逆流の解説 

熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ簡略図面/fintech フィンテック

選定すべきヒータは必要とされる熱量(電力)よりも十分に(数倍でも)大きめのヒータを選定し、温調器で制御して使われる事をお勧めします。このとき、より良い制御を行うには必要以上の電力が加わらないように出力制限(アズビル温調器の場合はoH-1で設定)をかけてください。

CAD図面(.dwg) ダウンロード
PDF図面 日本語版
PDF図面 英語版
SAHD220v-1.4kw 特性表
SAHD220v-700w 特性表
SAHD220v-700w 特性表 英語版
SAHD110v-700w 特性表
SAHD 24v-170w 特性表

他のファイル型式が必要な場合はご相談ください。→asada@fintech.co.jp

SAHD-8シリーズ/型名指定方法

型名の例 内容
SAHD[電圧]-[電力]/ 8PH/+SC 標準的な構造。センサーはKタイプ(~650℃)。リード長さは標準
SAHD[電圧]-[電力]/ 8PH/+SC(R) 標準構造でセンサー種類がRタイプ(~1100℃)になる
SAHD[電圧]-[電力]/ 8PH/+SC(N) 標準構造でセンサー種類がNタイプ(~850℃)になる
SAHD[電圧]-[電力]/ 8PH/+SC(N)/P,S1m センサーがN(~850℃)でリード長さが電源,センサーとも1m
SAHD[電圧]-[電力]/ 8PH/+SC/+H9 Kセンサー付きでH9の六角部(スパナかけ)付き
SAHD[電圧]-[電力]/ 8PH/(G1/8-G1/8)/+SC 標準ネジはRc1/8だが、これをG1/8メネジにする
熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ型名解説/fintech フィンテック

電圧,電力の組み合わせは下記の4種類のみ。①24v-170w ②110v-700w ③220v-700w ③220v-1.4kw
基本的な考え方は、200vのご使用電源であっても、220v定格品を使っていただく。定格電圧が高いヒータを低めの電圧で使う事は安全サイドなので全く問題なく、むしろ信頼性が高くなる。
電圧値に対して電力値の小さいヒータは電流が小さくなり、そうなると電熱線も細くなるので切れやすい。また作り難くなる。
特に定格電流が2A以下の低電力品は作り難く、コスト高。また高温寿命が短くなり信頼性も低くなりやすい。定格電流値は大きいほど信頼性や高温性能が良い。
必要な熱量が少ないからと小さな電力のヒータを特注製作するよりも、大きめの電力のヒータを選定し、温度調節器で電力をコントロールして使用するほうがトラブルが少ない。
例えば必要電力が100wの用途でも、温調器を使って電力コントロールすれば700wの機種が問題無く使える。
ただしより良い制御を行うには、必要以上の電力が加わらないように温調器で出力制限をかけたほうが良い。これは多くの温調器に備わっている機能であり、出力の上限を定める。
→たとえはアズビル製の温調器であればoH-1というパラメータに上限値、例えば30%とかを入れる。

温度センサー(熱電対)について

N熱電対は比較的新しいタイプ。K熱電対の改良品となる。K熱電対よりも耐熱性が良い。ほとんどの温調器にはN熱電対の設定がある。リード線色はピンク。ちなみにKは青、Rは黒。
熱電対のオプション記号で/+SCはヒーターの過熱断線が起こりにくい熱電対設置方式で弊社ではお勧めしている。
~650℃で使用の場合はセンサーはK熱電対→/+SC ~850℃程度で使用される場合はN熱電対→/+SC(N) ~850℃以上で使用される場合はR熱電対→/+SC(R)

エアー流量と熱風温度、圧力損失の関係

被測定ヒータ SAHD220v-700w/8PH/d0.35

熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ エアー流量と熱風温度、圧力損失の関係/fintech フィンテック

エアー流量と熱風温度、圧力損失の関係

被測定ヒータ SAHD220v-1.4kw/8PH/φ0.45

熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ エアー流量と熱風温度、圧力損失の関係/fintech フィンテック

推奨するご使用方法

SAH型熱風ヒータはエアー流量のコントロールと、熱風温度のコントロールが必要です。

専用コントローラFCM-N型

これ一台でエアーと電気のコントロールをまとめて行いますので、これだけで完結です。

熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ エアー流量と熱風温度、圧力損失の関係/fintech フィンテック

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熱風温度とヒーター出力(%)を指定するだけです。あとはコントローラが自動で適切な流量のエアーを流します。かんたん操作で超高安定性です。エアー元圧や電源電圧の変動があっても安定化させる機能をもたせています。

供給電源 AC200v~240v 基本構造はフリー電圧仕様で100vも可。
供給エアー 圧力0.3~0.6MPa 清浄なエアー
( 0.01μmフィルター取付必須 )
  熱風加熱ヒータSAHD-8シリーズ エアー流量と熱風温度、圧力損失の関係/fintech フィンテック

接続図A3 

取扱説明A3 

原理図 

回路図