その他
熱風ヒータ特性
熱風ヒータには熱電対を組み込んだ品種があり、それにより熱風温度をモニターしたり、温度調節器で一定温度にコントロールしたりする事ができます。ただし熱風ヒータに組み込んでいる温度センサー(熱電対)は温度基準として使えるほどの精度はありません。
熱風ヒータ寿命
ヒータの寿命は各種の要因がからんでくるので、簡単には予想できません。 使用されるときの発熱体温度に対する予想寿命は下記の通りです。しかし 実際には正常な消耗で断線に至るのはむしろ少なく、ご使用時の制御ミス などにより過熱断線に至るケースが多いです。
熱風温度分布
熱風ヒータのガラス管内の温度分布は一定ではありません。下図は内径φ12.5の石英ガラス管を使った熱風ヒータ(15AHタイプ)のガラス管内温度分布を測定したものです。内蔵温度センサーの設定温度550℃に対し、実際に測定すると、石英管内温度に、このようにかなりの差(バラツキ)があります。従って内蔵温度センサーの位置の少しの違いでも±10%程度はすぐに誤差として表れます。
熱電対による温度測定
当社で使っている熱電対は下記の2種類です。当社にかぎらず1000℃前後の高温域を測定する場合、通常はこの2種類から選択します。熱電対の原理的な事は他のサイトなりをご参照ください。ここでは実用本位で弊社製品に組み込んでいる熱電対について解説します。
無風通電による断線
エアヒータを無風状態で通電した場合について
発熱体表面負荷と、そのときに無風通電した場合の発熱体温度の関係を示したものです。平均的なエアヒータは表面負荷が約11[ W/cm2]で設計しています。すると金属ケース入りの場合1400℃以上になります。この温度ではごく短時間(おそ らく数分間以内)で断線します。
型名指定方法
当社では型名により全ての商品が識別できるシステムを採っています。 全ての商品は下記の型名指定方法により命名しており、その型名でご注文していただければ、間違い の無い商品をお届けする事ができます
HD-coilについて
超小型,高温熱風ヒーターとして長い歴史のあるSAHシリーズですが、常に さまざまな改良を加えてきました。その中でも特に2012年~2014年にかけて 画期的な改良を行っています。ここではその内容を詳細に解説します。HD-coilに関しては熱風ヒーター以外への応用も提案しています
HD-coilの応用
HD-coil は密着状態のコイルを更に約1/2にまで圧縮した構造です。 この様な発想は従来にはなく、新しい素材としての可能性を秘めています。 例えばHD-coilは極めて大きな耐圧縮力を有します。左写真のHD-coilは 外径Φ12mm、線径Φ0.75ですが、100kg以上の荷重に耐え、しかも横方向の柔軟性が あります。
ハロゲンランプの知識
光源(フィラメント)は2500℃~3000℃に達します。この光をうまく集中 させると最高1300℃~1500℃程度まで非接触でクリーン加熱できます。 しかも温度は電圧調節で精密にゼロ~MAX.までコントロール可能です
光加熱の物理
1. 光の反射,透過,吸収,放射について
2. 温度放射強度について
3. 温度放射の波長について
4.遠赤外線加熱と近赤外線加熱
5. 反射について
6. 太陽光に関するデータ
光加熱の光学
1. 光加熱のための反射光学系についての概要
2. 光源像の出来方の基本的考え方
3. 微小ミラーSが扱う光エネルギーの算出
4. スクリーン上での配光分布を計算する方法
5. 楕円面鏡(点集光用)による配光分布の例と考え方
6. 放物面鏡(平行光用)による配光分布の例と考え方
7. 均等な配光分布をもつミラー構造例と考え方
8. ミラー座標の求め方
9. 試作による評価
主な物性一覧
各種物質の物性一覧表 (熱に関するデータのみの抜粋) はデータが見つからなかったものです。理科年表、理化学辞典その他から データ収集しましたが、資料により細かい数値は一致しない場合がありました。