エアヒータを無風状態で通電した場合について

下図は発熱体表面負荷と、そのときに無風通電した場合の発熱体温度の関係を示したものです。平均的なエアヒータは表面負荷が約11[ W/cm2]で設計しています。すると金属ケース入りの場合1400℃以上になります。この温度ではごく短時間(おそらく数分間以内)で断線します。

エアーヒータ品種と設計表面負荷のデータはこちらです。(別ウィンドウで開きますので、戻るには、その画面を閉じてください。)

下図の「発熱体推定寿命」は太い電熱線の場合であり、細いものは1300℃を超えると急激に切れやすくなります。

無風通電に十分耐えるためには、表面負荷を7[ W/cm2] 程度まで下げる必要があります。このためには通常品よりも同じサイズなら60%程度のパワーしか入らないという事であり、パワーを同じにするにはサイズが50%以上大きくなります。

無風通電には、ある程度耐えればよいという事であれば、中間的な表面負荷として8~9[ W/cm2] を採用します。

※通常品を使われる場合には無風通電にならない様、十分にご注意下さい。

エアーヒータを無風で通電した場合の発熱体温度(電熱線表面負荷との関係)