News!SAHD型は超高性能な発熱体「HD」採用。従来のSAH型に較べ「サイズは半分」で「熱風温度の上限は100℃〜200℃
       高く耐風圧は20倍以上」。それなのに価格は同じ。(旧SAH型も継続供給)

 超高性能,低コストの熱風ヒーター(熱風加熱 ホットエアーヒーター)  http://www.fintech.co.jp/

 
    標 準 型 の 熱 風 ヒーター
         
     SAHD(SAH)シリーズ  一覧表


標準型の熱風ヒータSAHD,SAHとは、Fe-Cr-Al系電熱線からなる高密度花巻発熱体を石英管の中に配置し、その中にエアーを通して加熱する構造の熱風ヒータです。
 
SAHは密着花巻コイル型であり、商品化後約40年経過しましたが、今だに最高性能の熱風ヒータとして評価されています。
 
SAHD型はSAHの改良型であり、SAHの2倍の発熱体密度と驚異的な耐風圧強度を併せ持っており、高温で大風量に耐えます。常温〜1000℃超の任意の温度の熱風を安定して吹き出すことができます。
 
基本構造としては熱風ヒータユニットをステンレスパイプ製のケースに入れており、内蔵するヒータユニットが1本のものと6本並列になったものがあります。
 
取り扱いの詳細につきましては「概要,取扱説明」をご参照ください。エアー以外の気体も加熱できます。

エアー源」「電源」や「専用コントローラ」もご参照ください。

下表はSAHDシリーズを加熱管の太さ,数を基準に分類したものです。

サイズ,パワー(電力)などからご要望に近い物を下表で見当をつけ、その行の「Go」マークをクリックして詳細ページにジャンプして具体的にご検討ください。

ヒータ電力[w]≒0.025×流量[L/min]×熱風温度[℃]の関係です。
 


       10Sシリーズ 440w

     1000℃超の熱風ヒータ 1kw

       SAHD240v-9kw/23PS

       4Mシリーズ 最小型
分類
(加熱管太さ)
電力
(適合範囲)
接続方法   Go      備 考
超小型 4シリーズ
6シリーズ
50w〜150w ゴム管   超小型  ゴム管接続
標準
10Sシリーズ
15Sシリーズ
18Sシリーズ
23Sシリーズ
50w〜9kw PTネジ
チューブ
  発熱体部とノズル部が分離可能なSシリーズ
旧標準 10Hシリーズ
15Hシリーズ
1kw〜3kw PTネジ   加熱管φ18,金属ケースφ22
18Hシリーズ
29Hシリーズ
2kw〜5kw PTネジ   加熱管φ29,金属ケースφ34
超大型 多ユニット集結型
3p,6p,9P,18P
20〜160kw PTネジ   23Sシリーズを複数本束ねる集結型 ヒータユニット交換可
6ユニット内蔵型 12kw〜 Mネジ   加熱管×6本内蔵 ヒータユニット交換不可
 セラミックベース型   金属ケースを使わない構造



SAHヒータの耐圧力,耐流量について
 
SAHシリーズは耐圧力の基本を0.4MPaとしています。ただしこれとは別に耐流量も考慮しなくてはなりません。最大耐流量は発熱管(石英管)でほぼ決まり、管径の約2乗に比例です。10シリーズは約150L/min.,15シリーズは400L/min.,18シリーズは600L/min.,29(30)シリーズは1500L/min.です。
 
またインラインでご使用の場合には高圧力がヒータ全体に加わるので、リード線引出し部よりのエアー漏れが問題になる事が多かったのですが、これも特殊処理により、漏れはほぼゼロになっております。
 
SAHヒータの発熱体温度と熱風温度,ヒータ寿命について
 
SAHシリーズは発熱体と加熱気体が直接接触します。外形はコンパクトですが高密度発熱体により、その表面積は非常に大きく、加熱気体温度と発熱体温度の差は200〜300℃程度と非常に熱伝達効率が良いものです。そのため通過気体を約800〜900℃まで加熱できます。更に改良を受けたSAHDシリーズは高圧損設計にする事により圧力エネルギーが速い流速と大きな乱流に変換され熱伝達効率が大きく改善することが分かりました。これはHDコイルの高い耐圧力特性があったために実現できたものです。これによりサイズは通常のSAHに比べ1/4のサイズになり、しかも1000℃〜1100℃の超高温熱風が可能となりました。
 
なお、通常のSAHタイプでも高温用として使われる場合は実際に加える電圧を定格電圧の60%前後(電力では定格の約1/3)にとどめ、エアー流量をそれに応じて低下させれば900℃程度までの高温熱風が得られます。
 
発熱体の寿命は発熱体温度が1100℃あたりを境界として、それ以上では急激に寿命が低下します。1150℃では数百時間以下となります(電熱線の太さやその他条件により同じ温度でも寿命には差がでます)。
 
SAHヒータの寿命は主に電熱線太さと発熱体温度により決定されます。しかしヒータの寿命に関してはメーカとしての保証は困難です。
  
内蔵する温度センサーの精度について
 
内蔵する熱風温度センサー(オプション)ですが、これは熱風温度の基準として使えるほどの精度はありません。熱風温度の設定は別の基準温度計により行い、そのときの内蔵センサーの温度を運用する場合の基準としてご使用ください。同一ヒータでの温度の再現性は比較的良好ですので、運用基準としては十分に使用可能と思います。ヒータを交換した場合などは基準温度計による運用温度の再設定が必ず必要になります。
 
組込温度センサーの精度が悪く温度基準として使えない理由は、熱風ヒータ内部は複雑な気流状態,温度分布であり、ヒータ内部に設けたセンサーでは平均熱風温度を計測するのは困難で、センサーの位置などによりかなり大幅に測定温度が変化するためです。これはいくらセンサー位置精度を向上させてもあまり改善しません。また外気の逆流現象による影響も測定誤差が大きくなる大きな要因です。
 
ただし発熱体からセンサー測定点までの長さを長くするほど温度測定のバラツキは減少します。これはヒータのサイズを長くすれば簡単に対応できますが、従来と同じサイズでもSAHDの発熱体を使えば発熱体サイズが約1/2になるので、従来と同じヒータサイズで温度測定バラツキの少ないヒータが作れます(特注対応)
 
内蔵温度センサーによるヒータの過熱防止
 
熱風温度センサー以外にオプションで発熱体温度センサーを付ける事も可能です。これの使い方は、主に発熱体の過熱焼損防止です。もし何らかの事故で供給エアーが止まったり大幅に減少したりすると、発熱体温度センサーの出力温度は通常状態から急激に上昇に転じます。これを検出すればエアー停止事故があっても、ヒータを焼損させないように保護できます。弊社の温度調節器AHC-2型などは2本センサーに対応しており、使用中にエアーが断になっても安全に停止します。
 
最近の技術としてSC方式の熱電対があります。これを採用すれば熱風温度測定の信頼性が向上する上にエアー停止時でも発熱体温度が暴走しないので、非常にお勧めできる方式です。オプション記号/+SC
 
内蔵温度センサーの寿命について
 
温度センサーとして通常はK熱電対を使用します。しかしヒータのサイズによっては十分な太さの熱電対が使えません。金属ケースがφ13のタイプでは素線径がφ1.0,金属ケースがφ8のタイプではφ0.5のものしか使えません。
 
温度センサーは発熱体の中央を通る構造のため、発熱体とほぼ同じ温度にさらされる事になります。それでも多くの場合は熱電対の寿命が問題になることはございませんが、SAHヒータを特に高温でご使用になる場合には内蔵温度センサーの寿命が不十分になる場合があります。このような場合には内蔵温度センサーをRタイプ(白金系)でご指定ください。型番に追加するオプション記号は /+S(R) です。2本センサーの場合は/+2S(R)となります。又は熱風ヒータの出口部に外部温度センサーを設ける方法もあります。N熱電対の使用も可能であり、この場合はK熱電対よりも100℃以上耐熱性が優れています。そのためコストも考えればN熱電対が熱風ヒータには最も適しているかもしれません。ただしこの熱電対はまだ選択できるサイズが限られており、全ての品種に適用できるわけではありません。
 
温度センサーのリード線は標準的にはφ0.2の単線を使ったケーブル(被覆はガラスクロスかテフロン)です。これは1000改定度の曲げ伸ばしには耐えるのですが、自動機の可動部分に取り付けられる場合などは1日で数千回以上も屈曲が加わる事もありえます。このようなご使用方法ではセンサーリード線がすぐに疲労断線してしまいます。この様な場合には可動部分に中継端子を設けてヒータからのリード線はその端子板に接続します。そしてこの端子板から外部の測定器(温調器)までは耐屈曲性のケーブルを使えば、問題は解決します。
 
ヒータに耐屈曲性のロボットケーブルを採用することもできます。その場合は型番に/+S(FR)の様にFRを付けてください。 
 
RoHS指令への対応について
  
基本的に弊社製品は危険な物質を使わないよう厳重に注意して製作しております。SAHについても、全てRoHS対応を完了しました。
 

     関連情報   右上段メニュー,左メニューもご参照ください。
*      項 目 Go          備 考
*熱風ヒータの概要,取扱説明 *熱風ヒータの使い方の詳細があります
*熱風加熱のビデオ *ハンダを溶かす実験や木材を焼切る実験ビデオ
*熱風ヒータの特性 *熱風ヒータの電圧-流量-熱風温度-エア圧力特性など
*熱風ヒータ専用コントローラ *熱風ヒータを制御して目的の温度,流量の熱風を得る装置
*エアー源について *各種エアー源の紹介。コンプレッサ,電磁ポンプ,ロータリブロア等
*製品の価格 *ほとんど全ての製品の価格指数一覧。価格そのものではありません
 熱電対による温度測定  測定方法の詳細と、代表的な熱電対であるK熱電対とR熱電対のデータ 
 熱風ヒータの計算方法  計算によりヒータの必要電力や予想される熱風温度,必要流量等を算出

   熱風出口にはネジ接続P型があります。このP型にはオプションで各種ネジ,ノズルを組合わせることができます。
   これらパーツは標準では本体に接着,溶接等はしません。必要ならばご注文時にご指定ください。 ネジを接着す
   れば、ほぼ漏れは無くなります。但し完全を望まれる場合はTig溶接にする必要があります。





    DWGファイルの閲覧,作成用無料ソフト  ダッソー・システム社 DraftSight


   
 推奨するご使用方法   SAH型熱風ヒータはエアー流量のコントロールと、熱風温度のコントロールが必要です。

 専用コントローラ  FCM−N型   これ一台でエアーと電気のコントロールをまとめて行いますので、これだけで完結です。

  掲載ページへリンク 

  熱風温度とヒーター出力(%)を指定するだけです
  かんたん操作で超高安定性です。
       ¥129800. 

   供給電源   AC100v〜240v フリー電圧
   供給エアー  圧力0.3〜0.5MPa 清浄なエアー

 
  
 上記専用コントローラのご使用を強く推奨致しますが、使われない場合は下記の様な方法でコントロールしてください。




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